絵本の中身をチラ見
彼は一人、深夜の交差点に
ぼんやりと立っていた。
ここはどこだ、とか
何するんだっけ? とか
とりとめのない思いが浮かんでは消え、消えては浮かぶのを繰り返す。
そんな彼の前に一つの黒い影のような男が現れ、「行きたいところはあるか?」と声をかけた。
彼はどうにか思考を巡らせ、
「···帰り道が分からない」と、しばらくしてから答えた。
男の手を取ると、まるで魔法のように
景色が変わった。
そこは人々が急いで行き交う朝の
通勤ラッシュの光景。
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